国鉄有蓋貨車 レ(冷蔵車) |
鉄道貨車の一種で、腐りやすい生鮮食料品などを温度を保持して輸送することができるように設計された車両。 日本国有鉄道における車種記号は「レ」。 有蓋車から派生した車種で、構造は有蓋車と似ているが、何らかの断熱構造と保冷装置・冷却装置が設置。 冷却方式のよる区別は、 ・無氷槽式:短距離の輸送である場合やトップ・アイシングでは、車両側に特段の冷却装置を設けない。 ・氷槽式:初期の冷蔵車で一般的。氷やそれに塩水を混ぜたものを入れるタンクを車体に備え冷却。 氷槽の設置位置により妻氷槽式(半氷槽と全氷槽に区分)、天井氷槽式がある。 ・機械冷凍式:冷凍機を運転して冷却。 ・特殊な冷却材:氷の代わりにドライアイス、液体窒素、液体二酸化炭素、液体アンモニア、シリカゲルなどを使用。 |
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レ12000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
国鉄レ12000形貨車は、1954(昭和29)年から新製・改造で登場した日本国有鉄道(国鉄)の冷蔵車。 レ10000形の走行装置を二段リンク式に変更し、最高速度を75km/hに向上した車両。 車体は、レ10000形と全く同一。新製車、改造車合わせて計1,841両(国鉄冷蔵車の単一形式として最も多い車両)。 新製1,300両。 ・1954(昭和29)年-1956(昭和31)年:750両(レ12000-レ12749) ・1959(昭和34)年-1960(昭和35)年:550両(レ13291-レ13840) レ10000形543両の改造(2段リンク化) ・1958年(昭和33)年-1959(昭和34)年:(レ10000-レ10542)→(レ12750-レ13290)。 ただし、レ10340、レ10485の2両は破損のため、車番は詰めて本形式へ改番。 |
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レム5000形 | ||||||||||||||||||||||||||||
レム5000形貨車は、1964-69年に1,461両が新造された日本国有鉄道(国鉄)の冷蔵車。 レ12000形を代替する重保冷の冷蔵車。 全長8.9m、全幅2.8m、全高3.7m、荷重15t、軸重は13.2t。 走行装置は2段リンク式で、最高速度は75km/hである。 1964年3月に試作のレム5000が登場し、同年9月から量産が開始。 レサ10000形を製造した1966年(昭和41年)度のみ製作が中断し、1967年度製造の分からは2次型。 1次型は851両製作(レム5000-5850)。 2次型は同一形式ながら6000番台が割り当てられ、610両製作(レム6000-6609)。 在来の「レム」と異なる保冷性の高さをアピールするために車体に青帯(青15号)が30cm幅で巻かれた。 1982(昭和57)年から廃車が始められ、1986(昭和61)年に形式消滅。 |
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