メソリムルス・ワルキ
Mesolimus walchi
節足動物門鋏角亜門真鋏角下門
剣尾綱剣尾目共剣尾亜目
メソリムルス(中カブトガニ)科メソリムルス属
参考 090811 アクアマリンふくしま01-01 by Ryo 素人が作ったお魚図鑑

水族館等:
アクアマリンふくしま01-01海・命の進化(化石類)
生息紀・産地:
中生代ジュラ紀
ドイツ産
分布・特徴:
ヨーロッパ,アジア:中生代ジュラ紀〜白亜紀(2億年前〜6550万年前):体長20〜50cm。その姿は現在のカブトガニとほとんど変わらず、体前部は丸い楯状で後部に向かって細くなり、体の後半部では側方に棘がつく。また、体の後端には細くて長い剣尾。

カブトガニの祖先をたどると、約2億年前に今日のカブトガニそっくりの『メソリムルス・ワルチ』という化石が。さらにさかのぼると、、約3億年前にカブトガニの大祖先である『サンヨウチュウ』に似ており、尾剣が少しのびかけた『ウェインベルギナ』がある。
ドイツのゾルンフォーヘンという所で、約2億年前のジュラ紀の地層から出た『メソリムルス・ワルチ』の化石は、現在のカブトガニそっくりで、そのころ以後ほとんど進化していない。これは、カブトガニが、2億年間、自然にさからわず、現在とほぼ同じ環境とともに生き続けてきたからだと考えられる。
現在、地球上に生息するカブトガニは北アメリカ大陸東海岸のアメリカカブトガニ Limulus polyphemus とインドから日本にかけてのアジア大陸に生息するミナミカブトガニ Tachypleus gigas、マルオカブトガニ Carcinoscorpius rotundicauda、そしてカブトガニ Tachypleus tridentatus の四種のみで、これらの先祖は共通で、二億年ほど前、ヨーロッパにすんでいたメソリムルス Mesolimulus walchi だと思われる。