国鉄EF65形電気機関車 |
平坦路線向け直流用電気機関車。 EF60形に続く平坦線区向け国鉄直流電気機関車の標準形式とし、1979年までに308両製造。 旅客列車と貨物列車の高速化に応じるため、EF60形3次車を基本として、高速走行性能と牽引力の両立を図った形式。 基本的に貨物列車用として計画された。 3つの派生モデルがあり、寝台列車牽引にも長年に渡り多用。 500番台(P形) 20系客車を牽引するために必要な装置・機器を搭載してブルートレイン牽引用と。 500番台(F形) P形を基本に重量貨物列車を高速で牽引するための重連総括制御用機器・装置を搭載。 1000番台(PF形) F形を基本に貫通扉を付け耐雪耐寒装備を強化するなどの改良を加えた。 保安装置の有無による改番(+1000) |
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EF65 2次車 500番台(P形) | ||||||||||||||||||
高速旅客列車牽引用として、1965-66年に17両 (501 - 512・527 - 531) が製造。1968年に基本番台(77 - 84)
から (535 - 542) が改造竣工。「P形」は、「旅客」を表す "passenger" の頭文字に由来。 塗色は直流機標準の青15号とクリーム1号だが、EF60形500番台と同様に特急色と呼ばれる20系客車と意匠を合わせた塗り分けを採用。(両端面の窓周りを含んだ上部とそれを結ぶように上下にクリーム色の細帯を配する) 昭和40年度第2次民有で527 - 531号機が製造。 |
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EF65 1000番台(PF形) | ||||||||||||
旅客列車・貨物列車に広汎に使用可能な汎用機として、1969(昭和44)年-1979(昭和54)年に、8回に分け、計139両 (1001 - 1139)が製造。 基本設計は重連機能を備えていた500番台(F形)に準じ、同番台の東北・上越線運用で問題となった点を改良したモデル。 寒冷地での重連運用を考慮し、前面に貫通扉を設置し、両渡り構造としたなど。 P形・F形の機能を併設するとされ、PF形と呼ばれる。 塗色は500番台と同様の「特急色」であるが前面のステンレス製飾り帯は取り付けられていない。 1969-72年まで製造の前期形(1001-1055)と1976年以降製造の後期形(1056-1139)で外観上大きな差異がある |
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2次車 1969(昭和44)年度民有車両として1018号機、同年度第2次債務で1019-1022号機が製造。 1018号機は新空港建設資材輸送用、1019-1022号機は万博輸送用・呉線電化用。 一人乗務に備えての装置が追加。製造時から運転台前面窓と前照灯のつらら切りを備える。 |
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6次車 1975(昭和50)年度第3次債務で1056-1068号機、1976(昭和51)年度第1次債務で1069-1091号機が製造。 ・各機器・配線に対して難燃化・不燃化対策の実施 ・集電装置(パンタグラフ)をPS17(菱形)からPS22B(下枠交差式)に変更 ・ナンバープレートをステンレスエッチング加工を施したブロック式のものを採用 等 |
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EF65 2000番台(PF形) | ||||||||||
保安装置の有無による改番 国土交通省鉄道に関する技術上の基準を定める省令により、100km/hを超える運転を行う際に新たな保安装置(運転状況記録装置)の搭載が義務付けられた。 この有無による、本形式の最高速度の相違を区別するため、2012年5月から車両番号が元番号に1000を加算。 常用減圧促進改造を施工された車両は、赤色プレートの上に切り抜き文字を、それ以外の車両はディープブルー色プレートの上に切り抜き文字を貼り付けている。(除く2119・2121号機) 切り抜き文字はすべて金色である。更新工事未施工車で改番が行われたのは2077・2119・2121号機のみ。 1036・1037・1040・1050・1057・1058・1060・1061・1063・1065 - 1070・1074 - 1077・1080・1081・1083 - 1097・1101・1117・1119・1121・1127・1138・1139号機 → 2036・2037・2040・2050・2057・2058・2060・2061・2063・2065 - 2070・2074 - 2077・2080・2081・2083 - 2097・2101・2117・2119・2121・2127・2138・2139号機 |
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